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Legendre 関数
Legendre 関数
日:Legendre関数,ルジャンドル関数英:Legendre function,仏:Fonction de Legendre,独:Legendre-funktion
二階の線形常微分方程式
は超幾何微分方程式の特別な場合であり、を確定特異点とする。これを Legendre の微分方程式といい、その解の基本系を成す二つの関数は、超幾何関数で表わすと
となる。これを順に、第1種および第2種 Legendre 関数という。このうち、第1種は常にとなるように選んだ特別な解であって、一般にを対数分岐点とし、実軸上の区間に分枝切断線が置かれる。第2種は一般にを対数分岐点とし、実軸上の区間およびに分枝切断線が置かれる。分枝切断線を越える解析接続は、
によって成される。
Legendre 関数はこの他にも、次数に関する整数差の線形漸化式 (隣接関係式)、の符号を変える公式等を満たすが、次節で扱う Legendre 陪関数の特別な場合が Legendre 関数になるので、併せて次節も参照して欲しい。
である第1種 Legendre 関数は、前述の分岐点まわりでの多価性が消えて、多項式
に還元される。しかし、これは応用面での出現頻度が高いため重要とされ、Legendre 多項式と呼ばれる。Legendre 多項式の上記以外の表現方法としては、母関数表示式および 「Rodrigues の公式」
である第2種 Legendre 関数はで表わせるが、対数因子を持つ項も伴い
となる。第2種に対しても、母関数表示式
が知られている。また、はが偶数 (奇数) ならば奇関数 (偶関数) となる。
が半奇数のとき、Legendre 関数は完全楕円積分で表わせる。特に、
となるので、漸化式からこの事が従う。
Legendre 関数の積分表示式も多数得られており、理論の審美的観点等から、これを Legendre 関数の導入定義とすることもある。そのような一例として、Schläfli 積分
がある※2。ここに、被積分関数は平面上の直線区間およびに分枝切断線を持ち、積分経路またはの形と進路は下図のとおりとする。
Legendre 関数 (特に Legendre 多項式) は、多くが Legendre 陪関数の応用事例に伴って現れる。Legendre 関数に顕著な応用事例としては、質点での重力ポテンシャル、点電荷によって生じる静電位分布を極座標で表わす問題等がある。例えば、極座標上の位置に点電荷が1個あるとき、その周辺における静電位は、母関数表示式を示唆する形
で与えられる。これは、電気双極子 (位置に正負の点電荷)、電気多重極子 (極座標または球座標の遠方で正負が打ち消されるよう点電荷を4個または8個配置する等) に拡張すると、上記級数で寄与が最も大きくなる初項のインデックスが、からまたは等に変わる。よって、原点から遠い位置での静電位の分布状況は、無理関数で明示するよりも級数展開した方が把握しやすくなる※3。
歴史的に Legendre 関数の萌芽は、1748年の D. Bernoulli による惑星などの回転楕円体における重力の研究に見出される。この問題は J. L. Lagrange, P. S. Laplace 等による研究を経て、1785年に A. M. Legendre が極座標に移行する前述の方法 (静電の場合と同じ方法) によって解を母関数で表示するアイデアに至り、そこに現れる係数自体の性質についても詳しく研究した。これが Legendre 関数の正式な導入時期とされ、関数名称の由来にもなっている。も含めて、その後も E. Heine (1842年), P. L. Chebyshev (1855年), L. Schläfli (1881年) 等による研究が続く。記号は、1875年に I. Todhunter が初めて導入した。
【註記】
※1:次数が小さい Legendre 多項式の具体的表示の羅列は、特殊関数の書籍では必ずと言って良いほど掲載されているので、冗長ながらここでもそれを掲載する。
※2:1881年に Schläfli は積分表示式を用いて、を複素数とする Legendre 関数を初めて論じた。
※3:詳しくは、G. Arfken 著 「基礎物理数学3:特殊関数と積分方程式」 の83~88頁を参照。
なお、位置にある1個の点電荷での正負が (静電ではなく) 周期で単振動する場合の、時刻における電位は、
となり、これは電波伝播を示す (ただし、Legendre 関数では表わせない)。例えば、電波発生源が直線状電気4重極子ならば、
となる。
※1:次数が小さい Legendre 多項式の具体的表示の羅列は、特殊関数の書籍では必ずと言って良いほど掲載されているので、冗長ながらここでもそれを掲載する。
※2:1881年に Schläfli は積分表示式を用いて、を複素数とする Legendre 関数を初めて論じた。
※3:詳しくは、G. Arfken 著 「基礎物理数学3:特殊関数と積分方程式」 の83~88頁を参照。
なお、位置にある1個の点電荷での正負が (静電ではなく) 周期で単振動する場合の、時刻における電位は、
となり、これは電波伝播を示す (ただし、Legendre 関数では表わせない)。例えば、電波発生源が直線状電気4重極子ならば、
となる。
を実変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。①整数次 (Legendre 多項式)。②実数次。
を実2変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。
①公式によって、このグラフはに対称となる。
②これに類似したグラフが、犬井鉄郎 著 「超幾何関数・球関数・円筒関数」 (1948年) の566頁にも掲載されている。
③等高線は直線に接し、等高線は直線に接する。
を複素変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。
を実変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。
を実2変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。
アニメーション(10.4MB)
を複素変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。は実数を動く。
を実変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 関数のグラフ。
を実変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。①整数次。②実数次。③完全楕円積分で表わされる半奇数次のは、となる。
を実2変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。
①では関数が定義されない。
②の範囲を拡大した場合。
③「超幾何関数・球関数・円筒関数」 にある図に準じたグラフ。
④等高線は直線に接し、等高線は直線に接する。
⑤白点は等高線の共有点で、その座標はの実数根と一致する。
を複素変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。
アニメーション(10.1MB)
を複素変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。は実数を動く。
を実変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 関数のグラフ。
Legendre 陪関数(Ferrers 型)
日:Legendre陪関数,ルジャンドル陪関数,Legendre同伴関数英:Associated Legendre function,仏:Fonction associée de Legendre,独:Assoziierten Legendre-funktion
日:球関数
独:Kugelfunktion
Legendre 陪関数 (Ferrers 型) の定義は、Legendre 関数を逐次微分して無理関数因子を掛けた、
が元になっている※1。しかし、両者がともに満たす微分方程式とその解の表示によって、階数は複素数にまで拡張可能である。二階の線形常微分方程式
は Legendre の陪微分方程式と呼ばれ、を確定特異点とする。その解の基本系を成す二つの関数は、超幾何関数で表わすと
となる。これを順に、第1種および第2種 Legendre 陪関数 (Ferrers 型) という※2。両者はが非負整数ならば、前述の逐次微分による定義と一致する。なお、ならばは関数自体が存在しない。
第1種は一般にが対数分岐点およびが代数 (が非有理数ならば対数) 分岐点となり、第2種は一般にが対数分岐点となる。よって、両者ともに実軸上の区間およびに分枝切断線が置かれる。このうち、分枝切断線を越える解析接続は、
によって成される。
Legendre 陪関数は、次数に関する整数差の線形漸化式 (隣接関係式)
を満たす。ここには、に関して1を周期とする任意の周期関数である。また、の符号を変える公式
が成り立つ。
に対して極限を取った Legendre 陪関数は、Bessel 関数と
の関係にある。
特に重要なのがかつである第1種 Legendre 陪関数であり、Legendre 陪多項式と呼ばれる。正確にはが偶数ならば多項式となるが、が奇数ならば多項式にを掛けたものになる。このとき、は直交性
を満たす※3。
球座標 (三次元の極座標)を用いて、Helmholtz 方程式の解を変数分離すると、天頂角の方向に Legendre 陪関数が現れることは、既に球 Bessel 関数の頁で触れた。同様に、球座標で Laplace 方程式の解をの形に変数分離すれば、各座標方向は、
となる。それゆえ、Legendre 陪関数は 「球関数」 なる別名を持つ。Legendre 陪関数の物理学等への応用事例は、多くがこれらの方程式の解に由来する。例えば、帯電し回転している球面の周辺に生じる電磁界、球体まわりでの電磁波の回折、非圧縮な理想状態にある渦なし流体の速度分布、原子核の液滴モデルなどがある。後述の球面調和関数も上記 Laplace 方程式の解に由来し、これは量子力学等で多用される。
さらに、扁長回転楕円体座標を用いて、Laplace 方程式の解をの形に変数分離した場合にも Legendre 陪関数が現れ、
となる。扁平回転楕円体座標ならば、Laplace 方程式の解は
となる※4。これは、境界条件が回転楕円体である諸問題に現れ、一部は球座標のそれに類似する。よって、(Legendre 関数を含めた) Legendre 陪関数の応用事例数は、恐らく Bessel 関数に比肩するほど多いと思われる。
Legendre 関数の節で挙げた数学者の他にも、F. E. Neumann (1848年)※5, R. Olbricht (1888年), E. Hobson (1896年) 等が Legendre 陪関数の研究を手掛けている。"Ferrers 型" なる名称は、球面調和関数を研究した N. M. Ferrers (1877年) に由来する。
【註記】
※1:因子は 「Condon - Shortley の位相」 と呼ばれ、量子力学で必要になるため、球面調和関数はこの因子を含むように定義される。しかし書籍等によっては、この因子を省いた Legendre 陪関数の定義 (その場合、球面調和関数では因子を明示する定義) を採用していることもある。
※2:以降の説明では、Ferrers 型である旨を断っていない箇所があるが、当サイトでは Legendre 陪関数の記号を、Ferrers 型は、次節の Hobson 型はで記述しているので、恐らく判読できると思う。
※3:をで現れる定数の平方根で割れば、その関数の直交積分はのとき常に1 (正規直交性) となる。このような調節を (直交関数の) 正規化という。
※4:Helmholtz 方程式の解を回転楕円体座標で変数分離したときは、Legendre 陪関数の代わりに回転楕円体波動関数が現れる。
※5:F. E. Neumann は、第2種 Bessel 関数の別名で知られる C. G. Neumann の父。
※1:因子は 「Condon - Shortley の位相」 と呼ばれ、量子力学で必要になるため、球面調和関数はこの因子を含むように定義される。しかし書籍等によっては、この因子を省いた Legendre 陪関数の定義 (その場合、球面調和関数では因子を明示する定義) を採用していることもある。
※2:以降の説明では、Ferrers 型である旨を断っていない箇所があるが、当サイトでは Legendre 陪関数の記号を、Ferrers 型は、次節の Hobson 型はで記述しているので、恐らく判読できると思う。
※3:をで現れる定数の平方根で割れば、その関数の直交積分はのとき常に1 (正規直交性) となる。このような調節を (直交関数の) 正規化という。
※4:Helmholtz 方程式の解を回転楕円体座標で変数分離したときは、Legendre 陪関数の代わりに回転楕円体波動関数が現れる。
※5:F. E. Neumann は、第2種 Bessel 関数の別名で知られる C. G. Neumann の父。
を実変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。①整数次。②実数次。
を実2変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。①整数次。②実数次。
を実2変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
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を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。は実数を動く。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実2変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実2変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。①。②。
を実変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。①整数次。②実数次。
を実2変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
①では関数が定義されない。
②負数の方向を拡大した場合。
③「超幾何関数・球関数・円筒関数」 にある図に準じたグラフ。
④白点は等高線の共有点で、その座標はの実数根と一致する。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。①整数次。②実数次。
を実2変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
①では関数が定義されない。
②負数の方向を拡大した場合。
③「超幾何関数・球関数・円筒関数」 にある図に準じたグラフ。
④白点は等高線の共有点で、その座標はの実数根と一致する。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
アニメーション(10.8MB)
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。は実数を動く。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実2変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実2変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。①。②。
Legendre 陪関数(Hobson 型)
Legendre の陪微分方程式を満たすが、実軸上の区間に分枝切断線が置かれるように選んだ、新しい解の基本系を成す二つの関数を順に、第1種および第2種 Legendre 陪関数 (Hobson 型) という。これも、はならば関数自体が存在しない。分枝切断線を越える解析接続は、
によって成される。
Hobson 型は、Ferrers 型の分枝と
の関係にある。特に、第1種の公式で条件区分が不要となるのは、
のみであって、しかもこの場合に限りの分岐点が消えるので、分枝切断線はに変わる。
Legendre 陪関数は、次数に関する整数差の線形漸化式 (隣接関係式)
を満たす※1。ここには、に関して1を周期とする任意の周期関数である。また、の符号を変える公式
が成り立つ。
に対して極限を取った Legendre 陪関数は、変形 Bessel 関数と
の関係にある。
も直交性
を満たすが※2、自体は直交区間で実関数にならない。
Hobson 型が物理学等で応用される事例は少なく、むしろ複素関数論的な場面で現れることが多い。実際、変数を区間の実数に限定した Ferrers 型では、複素変数の Hobson 型に対して実軸に上下から近付く極限を取った
が、しばしば定義として採用される。
"Hobson 型" なる名称は、Legendre 陪関数を研究した E. Hobson (1896年) に由来する。
【註記】
※1:Hobson 型が満たす二つの漸化式は、Ferrers 型が満たすそれと全く同じ形になっている。
※2:実は、となるからに過ぎない。
※1:Hobson 型が満たす二つの漸化式は、Ferrers 型が満たすそれと全く同じ形になっている。
※2:実は、となるからに過ぎない。
を実変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。①整数次。②実数次。
を実2変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。①整数次。②実数次。
を実2変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
アニメーション(11.1MB)
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。は実数を動く。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とし、とを固定する場合の第1種 Legendre 陪関数は、を倍したものに過ぎないので、グラフの描画は省略する。
を実変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実2変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実2変数とする、第1種 Legendre 陪関数のグラフ。
(因みには、で実数値を取らないことに注意する。)
を実変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。①整数次。②実数次。
を実2変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
①では関数が定義されない。
②負数の方向を拡大した場合。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実変数、およびを実2変数とする第2種 Legendre 陪関数は、で実数値を取らない。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
アニメーション(11.0MB)
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。は実数を動く。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を実変数、およびを実2変数とする第2種 Legendre 陪関数は、で実数値を取らない。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
を複素変数とする、第2種 Legendre 陪関数のグラフ。
は、であっても一般に実数値を取らない。よっての実2変数グラフは省略する。
球面調和関数
日:球面調和関数英:Spherical harmonics,仏:Harmonique sphérique,独:Kugelflächenfunktion
球座標によって変数分離された Laplace 方程式の解のうち、応用面で特に重要となるのはを含まない (となる) 場合である※1。また、(ただしのみ) との基底関数は、正規直交性
を持つよう、予め正規化因子も含めた定義にしておくと、その分が煩雑にならなくて済む。一方、の基底関数は直交性を持たないので取り除くと、結局、二変数の関数
を導入するのが良いことになる。これを、球面調和関数という。併せて、の符号を変える公式
がしばしば必要になる。
かくして球面調和関数は、単位球面全体で三次元の正規直交性
を満たす。したがって、球面上で定義された任意の連続関数は、
に展開できる。これは Laplace 級数と呼ばれる。
なお量子力学では、3個の球面調和関数の積に対する、単位球面全体での積分
も現れる。ここに
は、「Wigner の 3-j 記号」 と呼ばれる※2。
実 Fourier 級数に準じて、の基底関数が余弦, 正弦関数となるように選んだ球面調和関数
が、特に古典的な (量子力学でない) 物理問題等で必要となることがある。さらに、これら種類の球面調和関数を細分して、の場合を帯球調和関数 (Zonal spherical harmonics)、の場合を扇球調和関数 (Sectorial sph. har.)、その他種類の場合を縞球調和関数 (Tesseral sph. har.) と呼ぶことがある※3。
球面調和関数は、これまでに述べた電磁気学・重力に関する問題の他、多重極モーメントの各テンソル成分への分離、周辺光による間接照明の輝度測定等に現れるが、20世紀になると量子力学での応用事例が多数得られ、その重要性が一段と増した。そのうち特に有名なのが、水素原子核の周囲における電子の存在確率であり、Laguerre 陪関数とともに現れる (詳細は、別頁 「特殊関数応用編」 を参照)。
球面調和関数なる名称は、1867年に W. Thomson (Lord. Kelvin) と P. G. Tait が初めて使用した。
【註記】
※1:なぜならば、のときとなり、大抵の問題では不要または不適となるからである。
※2:付随する条件式から、Wigner の 3-j 記号はが非負整数 (または正の半奇数) に限定され、これに伴いが整数 (または半奇数) に限定された多変数関数であって、(虚数) 指数関数、ガンマ関数 (階乗関数)、多項式で表わされることが分かる。
Wigner の 3-j 記号は、直交関数系の理論で普遍的に現れる。NISTの第34章は、この Wigner の 3-j 記号に関して詳細な情報を載せている。
※3:この名称の意味は、後に掲載しているグラフによって明らかになるであろう。
※1:なぜならば、のときとなり、大抵の問題では不要または不適となるからである。
※2:付随する条件式から、Wigner の 3-j 記号はが非負整数 (または正の半奇数) に限定され、これに伴いが整数 (または半奇数) に限定された多変数関数であって、(虚数) 指数関数、ガンマ関数 (階乗関数)、多項式で表わされることが分かる。
Wigner の 3-j 記号は、直交関数系の理論で普遍的に現れる。NISTの第34章は、この Wigner の 3-j 記号に関して詳細な情報を載せている。
※3:この名称の意味は、後に掲載しているグラフによって明らかになるであろう。
に由来する複素数因子が消えるため常に実数値をとる、実変数の球面調和関数のグラフ。
が小さい場合の球面調和関数のグラフ。
が小さい場合の球面調和関数のグラフ。
が小さい場合の球面調和関数のグラフ。
が比較的大きい球面調和関数のグラフ。
が比較的大きい球面調和関数のグラフ。
が比較的大きい球面調和関数のグラフ。
球面調和関数を原点から (原点中心の) 球面へ射影すると、帯球調和関数, 縞球調和関数, 扇球調和関数なる名称の意味が明らかになる。それをで例示する。
かつ変数が実数を動くときの曲線を、上で確認する。
球面調和関数の合成 (有限級数)
に対する、のグラフ。
球面調和関数の合成 (有限級数)
に対する、のグラフ。ここに、は Riemann のゼータ関数である。
を整2変数とする、Wigner の 3-j 記号のグラフ。
を半奇数の2変数とする、Wigner の 3-j 記号のグラフ。
を整2変数とする、Wigner の 3-j 記号のグラフ。これは、となっている場合である。
を整2変数とする、Wigner の 3-j 記号のグラフ。これも、となっている場合である。
を整2変数とする、Wigner の 3-j 記号のグラフ。