特殊関数 グラフィックスライブラリー
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Bessel 関数に関連する関数
Struve 関数
日:Struve関数,ストルーヴェ関数英:Struve function,仏:Fonction de Struve,独:Struvesche funktion
Struve 関数は、非斉次の Bessel の微分方程式
の一般解として、の形で現れ、冪級数展開式
で定義される。は異なる次数の間で、非斉次の線形漸化式 (隣接関係式)
を満たす。希に、の代わりにを基本解として採用することがある (「NIST-Handbook of Mathematical Functions」 の Chapter11:p.287~)。
一方、変形 Struve 関数は、非斉次の変形された Bessel の微分方程式
の一般解として、の形で現れ、冪級数展開式およびとの関係式
で定義される。は異なる次数の間で、非斉次の線形漸化式 (隣接関係式)
を満たす。希に、の代わりにを基本解として採用することがある (同様に、「NIST」 の Chapter11:p.287~)。
Struve 関数および変形 Struve 関数は、正規化された一般超幾何関数の特別な場合
として表わせる。また、両者は次数が半奇数のときに限り初等関数に還元される。特に、
となる。
一般に Struve 関数および変形 Struve 関数は、複素平面上に特異点を持つ無限多価関数で、通常は実軸上の区間に分枝切断線を置くが、その多価性はに由来する。すなわち、およびとすれば常に超越整関数となる。
Struve 関数は、光学望遠鏡の改良に関連して K. H. Struve が1882年に導入した。また変形 Struve 関数は、J. W. Nicholson が1911年に導入した。Struve 関数の応用事例は徐々に増えつつあり、流体力学 (非定常空気力学、流体中の物体の振動など)、光の回折現象、電磁気学、量子力学 (デコヒーレンス、ナノチューブ) 等が知られている。
【註記】
E. Jahnke,F. Emde 著 「Tables of Functions with formulae and curves」 では、次の優雅な記号で Struve 関数を表記している。(フォント 「INOVATOR」 で表示した S。)
E. Jahnke,F. Emde 著 「Tables of Functions with formulae and curves」 では、次の優雅な記号で Struve 関数を表記している。(フォント 「INOVATOR」 で表示した S。)
を実変数とする、Struve 関数のグラフ。①整数次, ②正の実数次, ③負の実数次。
Struve 関数が正の実軸上で無限個の2重根を持つ実次数はのみであって、しかもその場合は初等関数に還元される。
を実2変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
Struve 関数による等角写像図。
アニメーション(11.4MB)
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を実変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を実変数とする、Struve 関数のグラフ。①正の実数次, ②負の実数次。
を実2変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を実変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、Struve 関数のグラフ。
を実変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。①整数次, ②正の実数次, ③負の実数次。
を実2変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
アニメーション(7.24MB)
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を実変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を実変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。①正の実数次, ②負の実数次。
を実2変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を実変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
を複素変数とする、変形 Struve 関数のグラフ。
Anger - Weber 関数
日:Anger関数,アンガー関数英:Anger function,仏:Fonction d'Anger,独:Angersche funktion
日:Weber関数,ウェーバー関数
英:Weber function,仏:Fonction de Weber,独:Webersche funktion
Anger 関数および Weber 関数は、積分表示式
で定義され※1、非斉次の Bessel の微分方程式
を満たす。希に、Anger - Weber 同伴関数
が導入されることもある (「NIST-Handbook of Mathematical Functions」 の Chapter11:p.287~)。ただし、2番目の式は l'Hôpital の定理を適用して極限をとれば、が整数のときでも意味を持つ (第2種 Bessel 関数と同じ要領)。
それぞれの関数は互いに、
等の関係にある。また、非斉次の線形漸化式 (隣接関係式)
を満たす。
特に、が整数のとき、Anger 関数 および Weber 関数は
のように Bessel 関数、Struve 関数で表わされる。
Anger 関数および Weber 関数は、の値に係わらず常に超越整関数である。一方、Anger - Weber 同伴関数はに対数分岐点を持つ無限多価関数であって、通常は実軸上の区間に分枝切断線を置く。
上記の公式等からも推察されるように、応用上は Struve 関数とともに用いられることが多い。Anger 関数の名称は C. T. Anger (1855年)、Weber 関数の名称は H. F. Weber (1879年) の研究結果に因む。Weber 関数は、Weber - Lommel 関数と呼ばれることもある。
【註記】
※1:特にの積分表示式は、整数次の第1種 Bessel 関数のそれと全く同じ形であり、その次数を非整数次に読み替えただけであることに注目して欲しい。
※1:特にの積分表示式は、整数次の第1種 Bessel 関数のそれと全く同じ形であり、その次数を非整数次に読み替えただけであることに注目して欲しい。
を実変数とする、Anger 関数のグラフ。①正の実数次, ②負の実数次。
を実2変数とする、Anger 関数のグラフ。
以降では、ゆえ、が負の実数である複素変数グラフは省略する。
を複素変数とする、Anger 関数のグラフ。
を複素変数とする、Anger 関数のグラフ。
を複素変数とする、Anger 関数のグラフ。
を実変数とする、Anger 関数のグラフ。
を複素変数とする、Anger 関数のグラフ。
を複素変数とする、Anger 関数のグラフ。
を実変数とする、Weber 関数のグラフ。①正の実数次, ②負の実数次。
を実2変数とする、Weber 関数のグラフ。
以降では、ゆえ、が負の実数である複素変数グラフは省略する。
を複素変数とする、Weber 関数のグラフ。
を複素変数とする、Weber 関数のグラフ。
を複素変数とする、Weber 関数のグラフ。
を実変数とする、Weber 関数のグラフ。
を複素変数とする、Weber 関数のグラフ。
を複素変数とする、Weber 関数のグラフ。
を実2変数とする、Anger 関数と Weber 関数で構成された関数のグラフ。
を実変数とする、実数次の Anger - Weber 同伴関数のグラフ。
を複素変数とする、Anger - Weber 同伴関数のグラフ。
を複素変数とする、Anger - Weber 同伴関数のグラフ。
を複素変数とする、Anger - Weber 同伴関数のグラフ。
アニメーション(10.8MB)
を複素変数とする、Anger - Weber 同伴関数のグラフ。ここに次数は、複素平面上を2番目の図のように動く。
を実変数とする、Anger - Weber 同伴関数のグラフ。
を複素変数とする、Anger - Weber 同伴関数のグラフ。
を複素変数とする、Anger - Weber 同伴関数のグラフ。
Whittaker 積分関数
日:Whittaker積分関数,ホイッタカーの積分英:Whittaker's integral,仏:Intégrale de Whittaker,独:Whittakersche Integrale
Whittaker 積分関数は、積分表示式
で定義される。ここに、は第1種 Legendre 関数である。
また、Whittaker 積分関数は正規化された一般超幾何関数、およびその部分を冪級数に展開した式
でも表わされる。冪級数展開式のガンマ関数係数がとなる場合、その項は0であると解釈する。上記の式の形から、明らかに
を満たす。特に、が半奇数のときに限り、Whittaker 積分関数は Bessel の微分方程式を満たす。
Whittaker 積分関数は複素平面上に代数特異点を持ち、通常は実軸上の区間に分枝切断線を置く。ただし、その多価性はに由来する。また、Whittaker 積分関数は実軸に対して共役対称にならない。したがって、この関数は実軸上で専ら複素数値を取る。
Whittaker 積分関数は、E. T. Whittaker が Bessel 関数と Legendre 関数の関係を論じた1902年の論文で初めて導入した関数であって※1、合流型超幾何微分方程式の一般解として有名な Whittaker 関数とは異なる。
【註記】
※1:E. T. Whittaker 「On a New Connexion of Bessel Functions with Legendre Functions」 Proceedings of the London Mathematical Society, Vol.s1-35, Issue 1, (1902年), p.198-206
なお、この関数に言及している (管理人が知る限りの) 他の書籍とその掲載頁として、
① G. N. Watson 「A Treatise on the Theory of Bessel Functions」 (1922年) の p.339,
② 森口繁一,宇田川銈久,一松 信 「岩波 数学公式Ⅲ 特殊関数」 (1960年) の p.231
がある。②はその記述内容から、恐らく①を情報源にしていると思われる。一方、比較的新しい書籍では、この関数をほとんど見かけない。
※1:E. T. Whittaker 「On a New Connexion of Bessel Functions with Legendre Functions」 Proceedings of the London Mathematical Society, Vol.s1-35, Issue 1, (1902年), p.198-206
なお、この関数に言及している (管理人が知る限りの) 他の書籍とその掲載頁として、
① G. N. Watson 「A Treatise on the Theory of Bessel Functions」 (1922年) の p.339,
② 森口繁一,宇田川銈久,一松 信 「岩波 数学公式Ⅲ 特殊関数」 (1960年) の p.231
がある。②はその記述内容から、恐らく①を情報源にしていると思われる。一方、比較的新しい書籍では、この関数をほとんど見かけない。
を複素変数とする、Whittaker 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Whittaker 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Whittaker 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Whittaker 積分関数のグラフ。
アニメーション(17.2MB, 8.89MB)
を複素変数とする、Whittaker 積分関数のグラフ。2番目は虚数方向に素早く動く零点が現れる次数の周辺。
を複素変数とする、Whittaker 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Whittaker 積分関数のグラフ。
Airy - Hardy 積分関数
日:Airy-Hardy積分関数,エアリー・ハーディー積分英:Airy-Hardy integral,仏:Intégrale d'Airy-Hardy,独:Airy-Hardy Integrale
多項式が、超幾何関数または第1種 Chebyshev 関数によって
と表わされるとき、積分
を Airy - Hardy 積分関数という。これは、Airy 関数 (の積分表示式) の拡張を意図して、G. H. Hardy が1910年に導入した※1。
Airy - Hardy 積分関数は、次のとおり Bessel 関数, 変形 Bessel 関数, Anger 関数, および Weber 関数で表わされる。
ただし、冪関数が代入された Bessel 関数と変形 Bessel 関数は解析接続されているとし、そのとき上記の関数は全て超越整関数になる。
のとき Airy - Hardy 積分関数は、Scorer 関数および Airy 関数
に還元される。
Airy - Hardy 積分関数は、斉次または非斉次の線形常微分方程式
を満たす。特に、が偶数の、および全てのは微分方程式が斉次形となり、その解は一般 Airy 関数で表わされる。それら以外では非斉次形となり、解は一般 Airy 関数のクラスを超える※2。
【註記】
※1:G. H. Hardy 「On certain definite integrals considered by Airy and Stokes」 Quarterly Journal 41 (1910年) p.226 - 240
なお、この関数も、
① 「A Treatise on the Theory of Bessel Functions」 の p.320-324,
② 「岩波 数学公式Ⅲ 特殊関数」 の p.231-232
に詳細な記述があるが、②にある微分方程式は一部が誤っている。また、②ではこの関数の名称を 「一般 Airy 積分」 としている。
※2:もしを非自然数に拡張できれば、さらに高等な関数が現れると思われるが、これを論じている文献等は今のところ見当たらない。(微分方程式の係数にが現れるので、恐らく難しい。)
※1:G. H. Hardy 「On certain definite integrals considered by Airy and Stokes」 Quarterly Journal 41 (1910年) p.226 - 240
なお、この関数も、
① 「A Treatise on the Theory of Bessel Functions」 の p.320-324,
② 「岩波 数学公式Ⅲ 特殊関数」 の p.231-232
に詳細な記述があるが、②にある微分方程式は一部が誤っている。また、②ではこの関数の名称を 「一般 Airy 積分」 としている。
※2:もしを非自然数に拡張できれば、さらに高等な関数が現れると思われるが、これを論じている文献等は今のところ見当たらない。(微分方程式の係数にが現れるので、恐らく難しい。)
を実変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を実変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を実変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を実変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
を複素変数とする、Airy - Hardy 積分関数のグラフ。
Lommel 関数
日:Lommel関数,ロンメル関数英:Lommel function,仏:Fonction de Lommel,独:Lommelsche funktion
Lommel 関数は、一般超幾何関数を用いて
と定義され、非斉次の Bessel の微分方程式
を満たす、第1種・第2種 Bessel 関数とは線形独立な解である。ただし、はが負の奇数になるとき定義されない。また、およびとなることが分かる。
特に、は一般超幾何関数の代わりに、Bessel 関数の積分を用いた表示式
によっても定義できる。また、Lommel 関数は第1種 Bessel 関数項の無限級数
によっても表わせる。
一般に Lommel 関数は、複素平面上に特異点を持つ無限多価関数で、通常は実軸上の区間に分枝切断線を置く。
Lommel 関数は、Bessel 関数の詳細な研究をおこなった E. von Lommel によって1880年に導入された。現在、Bessel 関数系の公式には Lommel の名を冠するものが多く、その影響の大きさを窺わせる。
【註記】
※1:関数記号はが一般的であるが、これをで表記することもある (例えば 「Wolfram Math World」 は後者を採用している)。
※1:関数記号はが一般的であるが、これをで表記することもある (例えば 「Wolfram Math World」 は後者を採用している)。
Lommel 関数のグラフ。①実変数, ②実2変数。
Lommel 関数のグラフ。①実変数, ②実2変数。
Lommel 関数のグラフ。①実変数, ②実2変数。
Lommel 関数のグラフ。①実変数, ②実2変数。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を実変数とする、Lommel 関数のグラフ。①, ②。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を実変数とする、Lommel 関数のグラフ。①, ②。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
Lommel 関数のグラフ。①実変数, ②実2変数。
Lommel 関数のグラフ。①実変数, ②実2変数。
Lommel 関数のグラフ。①実変数, ②実2変数。
Lommel 関数のグラフ。①実変数, ②実2変数。
Lommel 関数のグラフ。①実変数, ②実2変数。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を実変数とする、Lommel 関数のグラフ。①, ②。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を実変数とする、Lommel 関数のグラフ。①, ②。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
を複素変数とする、Lommel 関数のグラフ。
Lommel 関数のグラフ。①実変数, ②実2変数。
を実2変数とする、Lommel 関数①と②のグラフ。②はのとき0になるので、を描画する。
を実2変数とする、Lommel 関数①と②のグラフ。同様に、②はのとき0になるので、を描画する。